コンサルティング事例

ISO14001認証取得ならびに継続支援

認証取得企業の概要

サイト:本社 地域拠点 直営店舗等
業種:大規模小売店
関連従業員:10,000名以上
認証規格:ISO14001 8年以上運用

1.企業様の状況、ご要望

地球環境問題の意識向上による社会的要請の高まりにより、個別に行ってきた環境対応を環境マネジメントシステムの国際標準規格であるISO14001の認証取得並びに運用継続による「システマテックな環境対応」の確立をご希望。

2.ISO14001取得支援の実施内容

  • (1)環境側面分析と業務フローの作成
    「現行の業務内容における環境側面のインプットとアウトプットは何か」を部門ごとにリストアップし環境側面を業務フローに整理・整頓しました。このアウトプットの中には環境にプラス影響を及ぼすものが含まれているため、企業様の環境面でのアピールポイントとして積極的に推進していただきました。これらの活動で「実際の業務における環境側面の見える化」が行え、規格要求事項の意味の理解も深化しました。

  • (2)環境マニュアル・関連文書類の作成
    最初に「環境マニュアル(見本)」に、当該社の業務内容を肉付けし「環境マニュアル(原案)」を作成しました。この原案をタタキ台に、当該社の推進メンバーと共同で環境マニュアルを策定しました。完成した環境マニュアルの考え方に沿って、関連する規定・手順書等を共同作成し、システム文書全体を完成しました。

  • (3)改善を指摘できる内部監査員の養成セミナー
    内部監査員養成セミナーでは「本来業務の改善」を主眼に置いて、企業様の環境マニュアル等を使用したワークショップ形式で開催しました。加えて内部監査自体にも立合い、補足指導を行いました。その結果、内部監査の初心者でも実践的な内部監査を行うことができました。

  • (4)審査に向けた模擬審査の実施
    審査本番に先立ち、コンサルタントが審査員に扮して模擬審査をおこないました。数多くの改善指摘を行うことで審査までの業務改善が進み、かつ審査本番への気構えを高めて頂きました。

  • (5)審査への立会
    企業様のご要望に応じて、審査本番への立会(オブザーバー参加)をおこない、指摘事項の内容理解とその対応策の策定について効果的な支援ができました。

3.コンサルティングの実施結果

当初の目的であるISO14001の認証登録を予定通り達成したことに留まらず、その後「適用範囲の拡大」「規格改定への対応」「SDGs組込対応」「内部監査員の養成強化」「模擬審査の継続」等の各テーマによる運用強化を行い、長年コンサルティング支援を継続しています。

ソーラーパネル

4.当社担当のコンサルタントのコメント

当該企業は適用範囲が広く関係者も多いことから、環境マネジメントシステム(EMS)の構築とその運用(普及)に相当の期間と労力が予想されました。そのため、実施可能な範囲からEMS活動をスタートし、状況の変化に応じた改訂を適時実施しました。

企業様もトップマネジメントのリーダーシップのもと、積極的に活動を推進して頂いたことが、今日の「企業様の意図する成果」に繋がっていると感じています。

5.お客様の声

ISO14001環境マネジメントシステムのコンサルティングによって、環境負荷の低減を進める上でのシステム構築・改善運用を継続的に実施しています。

継続したコンサルティングによって、毎年改善を求める内部監査および認証継続の外部審査にも対応できています。

今後もステークホルダーの方々からのご要望にお応えする為、環境負荷の低減を更に進めて参ります。